朝潮親方がクズと呼ばれる理由は?不祥事の真相と退職の全貌
昭和の大相撲界を彩った名大関・朝潮太郎であり、横綱・朝青龍や大関・朝乃山を育て上げた名門・高砂部屋の師匠として知られる元・朝潮親方(本名:長岡末弘氏)。大相撲ファンから「大ちゃん」の愛称で長く親しまれた角界のスターであった一方、ネット検索やSNS上では「クズ」「無責任」といった厳しい批判的ワードが飛び交う事態が続いています。
華々しい功績を残したはずの名伯楽が、なぜ晩年にここまで激しいバッシングを浴びることになったのか。その背景には、相撲界を揺るがした弟子たちの度重なる不祥事への対応、そして相撲協会の存亡に関わる重大なガイドライン違反による電撃退職という生々しい舞台裏が存在していました。報道記録や相撲協会の公式発表、関係者の証言をもとに、世間を失望させた一連の騒動の真相を検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「クズ」と検索される最大の引き金は、2021年のコロナ禍における重大な外出禁止ガイドライン違反と無責任な行動にあります。
- 要点2:まな弟子である大関・朝乃山が処分を受けた直後、元親方自身も複数回の飲酒会食を行っていた事実が発覚し、事実上の引責退職へと追い込まれました。
- 要点3:朝青龍時代から続く放任主義と現代コンプライアンスの乖離が、名門の師匠としての晩節を汚す決定打となりました。
【騒動の真相】朝潮親方が「クズ」と痛烈批判を浴びた3つの決定的理由
角界屈指の人気力士から名門部屋のトップへと登り詰めた元朝潮親方に対し、世間やファンから「クズ」という辛辣な言葉が投げかけられた背景には、単なる成績不振などではない、指導者としてのモラル欠如を決定づける3つの深刻な理由が存在します。
第1の理由は、2021年6月に発覚した新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインへの度重なる違反です。当時、日本相撲協会は本場所の開催や興行の継続をかけ、全協会員に対して厳格な外出制限・外食禁止規定を課していました。しかし、日本相撲協会の参与という重責にありながら、都内や地方の飲食店で知人女性らと複数回に及ぶ飲酒・会食を繰り返していた事実が発覚しました。
第2の理由は、弟子である朝乃山を指導する立場でありながら自らも同じ過ちを犯していた二重基準です。当時、看板大関として期待されていた朝乃山が緊急事態宣言下のキャバクラ通いによって6場所出場停止という極めて重い処分を受けました。世間が部屋の指導体制に厳しい目を向けていた最中、他ならぬ元師匠自身が裏で不要不急の会食に興じていたことが判明し、ファンの怒りは頂点に達しました。
第3の理由は、平成の大横綱・朝青龍の時代から続く「監督責任の放棄」とも取れる放任体質です。朝青龍のサッカー骨折騒動や泥酔暴行事件の際にも、師匠としての統率力不足が繰り返し指摘されてきました。自由奔放さと無責任さを履き違えた指導姿勢が積もり積もり、晩年の不祥事によって一気に「指導者失格」「無責任極まりない」という悪評として噴出することになりました。

【経緯と処分】相撲協会ガイドライン違反と突然の退職劇の舞台裏
2021年6月、大相撲界は激震に見舞われました。日本相撲協会のコンプライアンス委員会による調査が進む中、元朝潮親方(当時・参与)の行動記録が明るみに出たのです。報道や関係者の証言によると、本人は協会の聞き取り調査に対してガイドライン違反の事実を概ね認めたとされています。
当時、日本中が感染拡大防止のために自粛生活を強いられ、相撲界も無観客開催や厳戒態勢での本場所運営を余儀なくされていました。その中で、若手力士たちには徹底した外出禁止を命じておきながら、定年退職後に参与として協会に残っていた重鎮がルールを反故にしていた行動は、組織の根幹を揺るがす背信行為でした。
日本相撲協会が正式な懲戒処分を下す直前、元朝潮親方は自ら「退職届」を提出しました。協会側はこれを受理し、事実上の懲戒解雇を免れる形での引責退職となりました。長年角界に貢献してきた功労者の幕引きとしてはあまりに不名誉であり、ファンや関係者からは「最後まで責任から逃げた」との失望の声が相次ぎました。
【データ比較】高砂部屋を揺るがした歴代不祥事と処分の変遷
7代高砂親方(元朝潮)が部屋を率いていた時期、高砂部屋は数多くの栄冠を手にしたと同時に、角界史に残る不祥事にも見舞われ続けました。当時の事件と協会の処分実績を客観的なデータで比較します。
| 事案・発生時期 | 当事者と主な不祥事内容 | 協会処分・本人の結果 | 元朝潮親方への処分・影響 |
|---|---|---|---|
| 朝青龍 サッカー騒動 (2007年7月〜8月) | 腰椎骨折の診断書を提出して夏巡業を休業中、モンゴルでサッカーのチャリティー試合に出場。 | 2場所連続出場停止、4ヶ月間の減給30%処分。 | 指導力不足を問われ、3ヶ月間の減給30%の懲戒処分。 |
| 朝青龍 泥酔暴行事件 (2010年1月〜2月) | 初場所中、泥酔状態で知人男性に対して暴行を働き負傷させた疑い。 | 理事会からの引退勧告事実上の通告を受け、現役引退を表明。 | 監督責任として主任への降格処分および減給処分。 |
| 朝乃山 ガイドライン違反 (2021年5月) | コロナ禍の厳戒下、虚偽報告を行いつつ接待を伴う飲食店へ複数回通夜外食。 | 6場所連続出場停止、50%減給6ヶ月処分(三段目まで陥落)。 | 部屋を継承していた8代高砂親方が減給。元朝潮の責任論も浮上。 |
| 元朝潮自身 ガイドライン違反 (2021年6月) | 参与在任中、知人女性らと複数回の外食・飲酒を伴う不要不急の外出を継続。 | コンプライアンス委員会調査後、退職届提出(事実上の追放)。 | 協会員としての立場を完全喪失し、角界から去る結果に。 |

朝青龍問題から朝乃山まで|指導力不足と「放任主義」の功罪
元朝潮親方の指導方針は、徹底した「大らかな放任主義」でした。力士の個性を押し殺さず、土俵上で思い切り暴れさせるスタイルは、朝青龍という希代の天才横綱を開花させ、押し相撲の系譜を引く大器・朝乃山を大関に押し上げる原動力となったことは紛れもない功績です。
しかし、この放任スタイルは私生活の規律統制において致命的な欠陥を抱えていました。朝青龍がどれほど素行問題を起こしても、会見で親方は曖昧な笑みを浮かべたり、歯切れの悪い弁明に終始したりする姿が全国中継されました。部屋の師匠が絶対的な権威と責任を持つべき大相撲の伝統において、弟子をコントロールできない師匠の姿は「甘やかし」「事なかれ主義」と映ったのです。
その甘い体質は、令和の朝乃山問題でも再燃しました。師匠自身が規律を軽視する空気が部屋全体に蔓延していたからこそ、看板力士が協会の禁忌を破る事態を招いたといえます。結果として、弟子の才能を伸ばすことに長けていた一方で、社会人としての倫理観や組織人としての規範を植え付ける責任を放棄していたという評価は免れません。
世間の評判とネットの反応|「愛された名大関」と「晩年の失望」のギャップ
SNSやネット掲示板における元朝潮親方の評判は、現役時代の熱狂的なファンと、近年の不祥事しか知らない若い世代との間で激しいギャップが存在します。
ネット上の批判的な書き込みには、「弟子があれだけ重い処分を受けて苦しんでいるときに、自分も裏で飲み歩いていたのは人として終わっている」「朝青龍のときから何も反省していなかった」といった厳しい声が溢れました。特に、コロナ禍で医療従事者や一般市民が外出制限に苦しんでいた時期だっただけに、特権意識とも取れる軽率な行動への嫌悪感は非常に強いものでした。
一方で、往年の相撲ファンや一部の関係者からは、「現役時代は誰からも愛された憎めない大ちゃんだった」「角界の近代化やコンプライアンスの波にうまく適応できなかった悲劇の親方」と、その不器用な人柄を惜しむ声も少なからず存在します。愛嬌のあるキャラクターで人気を博した人物だからこそ、晩年の裏切り行為に対する世間の失望と反動が「クズ」という極端な攻撃的ワードへ転じたといえます。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の情報には一部誤解や混同が見られます。その代表的なポイントを整理・是正します。
誤解1:朝乃山の処分中に現役の部屋師匠として処分された?
朝乃山の問題が発覚した2021年当時、すでに元朝潮親方は前年(2020年11月)に65歳の定年を迎えており、部屋の師匠の座は元関脇・朝赤龍(8代高砂親方)へ禅譲していました。元朝潮本人は「再雇用制度による協会参与」という立場でした。ただし、長年指導してきた実質的な最高実力者・大御所であったことに変わりはなく、道義的責任は極めて重大でした。
誤解2:現在も相撲界に影響力を持っている?(死去の事実)
退職後の元朝潮親方の消息についてはあまり広く知られていませんが、退職から約2年半後の2023年11月2日、小腸がんのため67歳で逝去されました。晩年は病魔との闘いであり、相撲界から完全に身を引いた状態のまま静かに生涯を閉じました。現在もなおネット上で厳しい言葉で検索される背景には、退職以降の動向を知らないユーザーが過去の騒動の真相を調べる動きが続いているためです。
【プロの結論】昭和型豪快さと現代コンプライアンスの決定的な断絶
元朝潮親方の一連の騒動と晩節の失脚は、「昭和の大相撲の文化」と「令和の高度コンプライアンス社会」の決定的な断絶を象徴するケーススタディといえます。
かつての相撲界では、土俵上で圧倒的な強さを見せれば私生活の少々の破天荒さや豪快さは「相撲取りの甲斐性」として寛容に受け止められてきました。元朝潮親方自身、その大らかな昭和の空気の中で育ち、成功を収めた人物でした。
しかし、現代のプロスポーツ組織や公益財団法人において、コンプライアンス違反やガバナンスの欠如は一発退場を意味します。組織のルールを守れない人間を「豪快」「人情味がある」と美化する時代は完全に終わりました。元朝潮親方の挫折は、時代の価値観の急激な変化に対応できず、過去の成功体験と特権意識から抜け出せなかった指導者が辿る必然的な結末であったといえます。
【朝 潮 親方 クズ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:元朝潮親方が「クズ」と検索される最大の理由は?
A1:2021年のコロナ禍において、日本相撲協会の外出禁止ガイドラインに違反し、複数回の飲酒・会食を行っていたことが発覚したためです。特に、弟子の朝乃山が同様の違反で重い出場停止処分を受けた直後だったため、「無責任」「指導者失格」と激しい批判を浴びました。
Q2:相撲協会を退職した正確な理由はどのようなものでしたか?
A2:相撲協会のコンプライアンス委員会によるガイドライン違反の調査を受け、正式な懲戒処分が下される前に自ら退職届を提出し、受理されたことによる引責退職です。実質的な追放処分に相当する幕引きでした。
Q3:朝青龍の現役時代の問題行動と親方の関係は?
A3:朝青龍のサッカー骨折騒動や泥酔暴行事件において、師匠としての指導・監督責任が繰り返し問われました。親方の放任主義が朝青龍の暴走を許したと批判され、親方自身も減給や主任への降格処分を受けています。
Q4:元朝潮親方の現在はどうなっていますか?
A4:2021年6月に相撲協会を退職後、2023年11月2日に小腸がんのため67歳で亡くなられました。
まとめ:朝潮親方の波乱に満ちた足跡から学ぶ組織ガバナンスの本質
元朝潮親方(7代高砂親方)は、大関昇進や数多くの名力士育成など、相撲史に燦然と輝く実績を残した偉大な相撲人でした。しかし、晩年に見せた規律の軽視とガイドライン違反、そして無責任な退職劇によって、その栄光のキャリアには拭い去れない影が落ちることとなりました。
ネット上で投げかけられる厳しい批判は、名門の看板を背負いながら社会規範を軽視したことに対する世間の率直な評価の表れです。時代が求めるコンプライアンスとガバナンスの重要性、そして指導者が背負うべき責任の重さを、元朝潮親方の波乱に満ちた足跡は今も私たちに問いかけています。 (出典: 朝 潮 親方 クズ(Yahoo!ニュース))